KURAGE BRAIN BLOG

アウトプットの質を高める方法。

どうも、くらけんです。(↑アイキャッチ画像作るの楽しい)

最近、佐藤オオキさんの本を読んでいたらこんな一節があって、
思わず300いいねを押したくなりました。

「さまざまな課題を解決するのに重要なのは、その課題をそのまま受け入れないこと。そもそもなぜその課題に至ったのか疑ってみて、事の発端を共有することで糸口が見えてくる。」

「うんうん。これこそがアウトプット力の高め方だなー」という感覚を得たので以下、紐解いていきます。

疑り深い人間になれ

最近、とある企業からWebサイトリニューアルのお話しをいただきました。
「デザインを提案していただいて、良ければ採用させてください」
という、要はコンペみたいなもの。

聞くと、これまで数社のデザイン会社に依頼してきたけど、
どうもしっくり来なくて決め手に欠ける…という経緯が続いたとのこと。

ひとまず現行のサイトを拝見しつつ、
過去にデザイン会社から提案されたものを見せてもらったとき、すぐにピンときた。

「これはクライアントのことをちゃんと見てないな…」

そのデザインは、Web業界のセオリーに押し込めて、
「はい作りました!」という安易な印象だったのです。
そこで僕は、

そもそもなぜリニューアルをしようと思ったんですか?
現行サイトの問題点はなんですか?

というところからご依頼自体に疑いの目を向けてヒアリングをし直すことに。
そこから何度かやりとりさせてもらう中で見えてきた一つの課題が、

・採用に力を入れたい

という想い。
(現場にiPadを導入したり、かなり若者を意識した雰囲気も感じられました)

そこでメインターゲットは就活中の学生にしたりして、
採用を主軸にその他のアピールポイントも整理していきました。
そして、

「僕自身が学生だったとしたら、この会社に入社したくなるWebサイト」はどんなサイトか?

と、自分ごととして取り組み、形にしていったら提案が通って、
無事にデザインが採用されたのです。

「センス」に頼ってはいけない

もし何も考えずに「Webサイトを作る」ということだけにフォーカスすると、
既存のルールやセオリーに沿って、ステレオタイプ的に型にはめていってしまうことがあります。

要はデザイナー個人のセンスや思い込みに頼ることになってしまう。

でも今回のように、
クライアントからの依頼に「そもそもなぜ?」と理論的に深堀りをしていくと、
少しだけ別の側面に課題が見えてきて、光を当てることができたりします。

「デザインって結局センスでしょ?」とよく言われるし、
まさに才能だけでやってるようなデザイナーさんは
逆に、上手くプロセスを言葉にできないだろうから勘違いされるけど、

センスうんぬんの前に愚直にヒントを探すこと。
言葉を正しく理解して、理論的に課題を導き出すこと。

が大切。

これはある種コンサルのような視点かもしれません。
(余談だけど以前コンサルタントさんのCI<ロゴ/名刺等>制作をしたときに、その仕事内容はどこかデザインに似てるなぁと思ったことがある。)

そのプロセスを経るかどうかで、最終的なアウトプットの質がぐんと変わってきます。

排水口を掃除しろ

…そういえば以前同じようなことをブログに書いたことがありました。
その時僕はお風呂で、詰まってしまった排水口の掃除をしていた。

水が溢れて大変なんですーという相手に雑巾を渡してこれで拭けば大丈夫!というのは一時的でしかなく。
フタを開け、その構造を一緒に理解し、本当の問題はどこにあるのかを探してゆく。

一度その構造に気付ければ、
「次からどうすれば詰まらなくなるのか意識する」ようになるかもしれない。

一度その構造に気付ければ、
「その構造自体を作り替えて次からなるべく詰まらないようなものに変えちゃおう」という選択肢が生まれるかもしれない。

一度その構造に気付ければ、
「逆にゴミを全部流しても大丈夫な環境を作るにはどうしたらいいか?」とぶっとんだ発想で飛躍させられるかもしれない。

そんな気構えこそがクリエイティブ思考のはじまりなのかなと。
よくデザインとは問題を解決すること、というけれどそれを体験として気付かされた貴重な出来事でした。

35歳になりました。~排水口の構造について

当然だけど何か悩みを抱えている人自身、視野が狭くなってこの「構造」には気付けない。
自分のことだからこそ、自分の問題点や自分の価値がわからないもの。

自分は他者とどう違うのか?
まだ気付いていない価値はあるのか?

的確な質問は本質を考えるきっかけになります。

「そもそもなぜ?」を疑うことは誰でも使えるライフハック

この考え方、実はどのジャンルにも適用できます。

例えば医者なら、
「熱が下がらないんです」という患者に、
表面的に「とりあえず解熱剤出しておきますね〜」と言うだけじゃなくて、
「そもそもなぜ?」を深掘りして診察すれば、
実はアリに噛まれたことが分かって、適切な処置ができるかもしれない。

例えばミュージシャンなら、
「そもそもなぜ音楽をはじめたの?」を深掘りすれば、
そのエピソード自体がリスナーの心を捉え、
音楽以外の部分で接点が生まれ、ファンが増えるかもしれない。

例えば美容師なら、
癖っ毛に困ってるお客さんの「そもそもなぜ?」を深掘りすれば、
異性にモテたいから、という課題が隠れていて、
スタイリングを含めた提案ができるかもしれない。

ある種の万能理論じゃないのかなと。
ということで、

「そもそもなぜ?」を問うことで本質が浮き彫りになり、
アウトプットの質も高まっていく。

というお話しでした。
では今回はこの辺で!

※疑り深くなりすぎると、時に人間関係に支障をきたす場合もございます。
用法容量を守って正しくお使いください。

 

P.S.

最近 iMac (Retina,5K)を買いました。

ツールに投資するのも間違いなく質を高める方法の一つですね。
ただ良いのか悪いのか、過去に作った制作物が粗く見える…ぐぬぬ